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〜宮古島紹介〜


専門学校誘致の必要性を訴える


 3月18日、伊良部架橋が起工式を迎えた。JC(宮古青年会議所)が、佐良浜・平良両港に大看板を設置し、民間団体として始めて県に架橋促進を要請する等、運動を始めたのが今から17年前。悲願であった伊良部架橋がとうとう起工となった今、思い起こすのは、私たちが宮古の発展のために、官民一体となって進めてきた様々な努力である。  当時、JC(宮古青年会議所)理事長を務める立場にあって、OBの先輩方や会員の皆さんに支えられながら、人口8万人達成を目標に、伊良部架橋促進運動の他、東京直行便就航、プロ野球キャンプ誘致、台湾との交流(姉妹校締結)等を積極的に推進してきた。これらの提案と努力は、当初は「実現不可能だ」というあきらめと嘲笑に囲まれて始まったが、私たちは一つ一つ実現を果たしてきた。  また、当時から、官民各分野方面の団体によって、ハワイ大学分校誘致、専門学校誘致、航空大学校誘致といった高等教育機関の分校誘致計画も提案され、多額の費用も投入されてきたが、これらは残念ながら実現に至っていない。これは、宮古に高等教育の場を創設することの意義および必要性が、今ひとつ理解されていないこと、計画が市民の間にあまり浸透しなかったことに原因があるように思われる。長年を費やして準備、議論されてきた伊良部架橋計画もめでたく起工となった今、改めて専門学校誘致の意義と必要性を訴えたく思う。

 近年、全国的に専門学校の需要が高いという。文部科学省の学校基本調査によれば、平成17年新規高校卒業者数1,202,732人の19%にあたる232,363人が専門学校に入学している。宮古島市5高校の今期卒業生708人のうち19%といえば135人になる。さらに、専門学校というのは、その性質が、就職活動に直接関わるような資格を取得することを目的とするものであるため、入学希望者は新規高校卒業者のみならず、すでに大学を卒業した者や、一度社会に出て多少の労働経験をつんだ者、さらにはニート生活から脱皮したいと考える若者たちまでと幅広く、実際、平成17年の専門学校入学者は326,716人にのぼっている。こういったデータから見ても、専門学校の需要の高さは疑いようがない。にもかかわらず、現状において、私たちのこの宮古島内に、実績や信頼のある本格的な専門学校はなく、若者達は、専門学校に入学する為、多額の渡航費用、生活費をかけて、島外に進学しなくてはならない。

 金銭的な理由で泣く泣く進学を断念する者、また、なんとしても資格を取る為、多額の借金を作ってでも島外の専門学校に進学する者、こういった若者達にとって、また、金銭的負担を強いられる保護者にとっても、宮古に専門学校及び専門学校の分校があればというのは、切実な願いではなかろうか。離島に住んでいる以上は、子弟の教育が、生活を脅かすほどの苦痛を与えるものであるという常識には、疑問を抱かずにはいられない。

 また、宮古群島内の若者にかぎらず、本島、本土の若者にも、近年とみに人気の出てきた観光地である宮古島で生活しながら資格取得を目指す、という選択肢を提供することにもなる。また、日本国内の専門学校で学ぶ留学生は約2万5千人であるが、留学先の選択肢として宮古島を加えることにもなる。このように群島内外の若者達が学ぶ場を創設することは、二次的な効果として、宮古島全体に若者人口を増やし、若々しく活気のある社会への転換も期待できる。 

 宮古の多くの世帯の生活を圧迫している島外の子供たちへの学費・生活費の仕送り等、経済的負担の大幅な軽減、そして島外・国外からの進学者および職員の受け入れとそれによる消費経済効果、この二つの点に限ってみても、市の活性化への多大な貢献となりうるのではないだろうか。 ここに、私は専門学校誘致の必要性を強く訴えるのである。

川満和彦